はじめに:2026年、WordPressの分岐点
WordPressサイトを長年運営している企業や制作者にとって、
今もっとも多い相談のひとつが、
- ブロックテーマに移行すべきか?
- クラシックテーマはいつまで使えるのか?
- SEOやAI検索への影響はあるのか?
というものです。
実際にまだまだ私自身クラシックテーマで納品していることが多いので、今後どうして行くべきか悩むところではあります。
この記事では、単なる機能比較ではなく、
EEAT(経験・専門性・権威性・信頼性)を意識した視点と、
SEO・AI Overviews(AIO)時代に対応する実務的判断基準を提示します。
1. そもそもブロックテーマとは何か
WordPress 5.9以降、フルサイト編集(FSE)が正式導入されました。
代表的なブロックテーマには
Twenty Twenty-Four や
Twenty Twenty-Three があります。
ブロックテーマの特徴
- ヘッダー・フッターを含めすべてブロックで編集
- GUIでテンプレート管理
theme.jsonによるデザイン一元管理- ノーコードでレイアウト変更可能
つまり、
「PHPを書くテーマ」から「UIで組み立てるテーマ」へ進化しています。
2. クラシックテーマとは何か
従来のWordPressテーマは、以下のPHPテンプレートで構成されます。
- header.php
- footer.php
- single.php
- page.php
- functions.php
代表例は Twenty Twenty-One。
現在も多くの企業サイトはこの形式です。
3. クラシックテーマはいつまで使える?
結論:当面は問題なく使える
WordPressは後方互換性を非常に重視するCMSです。
突然廃止される可能性は低いです。
しかし、重要なのはここです
- コア開発はブロック中心
- 新機能はFSE前提
- カスタマイザーは縮小傾向
つまり、
使えなくはならないが、主流ではなくなる
というのが現実的な見解です。
4. SEOへの直接的影響はあるのか?
結論:テーマ種別そのものは順位に影響しない
Googleはテーマの種類ではなく、
- コンテンツ品質
- 構造
- パフォーマンス
- EEAT
を評価します。
しかし間接的影響はあります。
4-1. パフォーマンス最適化
ブロックテーマは
- 冗長なテンプレートが減る
- 不要なコードが少ない
- Core Web Vitals改善しやすい
結果として、SEOに有利になる可能性があります。
4-2. 構造の整理とAIO対応
AI Overviews時代は、
- 見出し構造
- セクション分割
- 明確な定義文
がより重要になります。
ブロックテーマは
- セクション単位で設計しやすい
- FAQ構造と相性が良い
- JSON-LD実装が整理しやすい
という利点があります。
5. AIO(AI Overviews)時代に有利なのはどちらか
AIOは次の要素を抽出します。
- 明確な定義文
- 比較表
- 箇条書き
- 専門的解説
- 権威性のある一次情報
テーマの違いよりも、
設計思想と構造化の質が重要です。
ただし、
ブロックテーマは
「構造を可視化しやすい」という点で有利です。
6. EEATの観点から見るテーマ選択
Experience(経験)
制作実績が豊富な企業サイトは、急な移行より安定運用を優先すべき。
Expertise(専門性)
独自開発や高度なカスタマイズがある場合、クラシックの方が制御しやすい。
Authoritativeness(権威性)
テーマよりも
- 運営者情報
- 実績
- 事例紹介
- 監修情報
が重要。
Trust(信頼性)
- セキュリティ更新
- 安定動作
- 表示速度
ここが最優先。
7. 移行を検討すべきケース
新規制作
→ ブロックテーマ推奨
将来性が高く、運用コストが低い。
リニューアル予定がある
→ 次回タイミングで移行検討
社内で更新を完結したい
→ GUI編集可能なブロックが有利
8. 無理に移行しなくてよいケース
- カスタム投稿が複雑
- 独自フックが多い
- 既存テーマが安定稼働
- FSE未対応プラグインが重要
めちゃくちゃコストがかかる場合、無理に移行しなくてもよいと考えられます。
9. 2026年〜2030年の予測
| 年 | 状況 |
|---|---|
| 2026 | 両立期 |
| 2027 | ブロック標準化 |
| 2028 | クラシック縮小 |
| 2030 | ブロック主流 |
ただし「完全廃止」は現実的ではありません。
10. 実務者向けの現実的戦略
戦略A:新規はブロック
将来性を取る。
戦略B:既存は段階移行
- ブロックエディタに慣れる
- 一部テンプレートから移行
- フル移行はリニューアル時
戦略C:ハイブリッド運用
- クラシックテーマ + ブロックエディタ
- Gutenberg最適化のみ行う
これは現実的でおすすめです。
11. 結論
今すぐ全面移行は不要。しかし、無視できない流れである
SEOやAIOに直接影響はないが、
- 構造設計
- 表示速度
- 将来拡張性
を考えると、
新規制作はブロックテーマが安全です。
既存サイトは、
「次のリニューアル時に移行する」
という判断が最も合理的です。
FAQ
- クラシックテーマはいつ廃止されますか?
-
現時点で廃止予定はありません。ただし主流はブロックテーマへ移行しています。
- SEO順位に影響はありますか?
-
テーマの種類そのものは影響しません。
- 企業サイトは移行すべきですか?
-
リニューアル予定がある場合は検討すべきです。
- 小規模サイトは?
-
新規ならブロックテーマ推奨です。
まとめ
WordPressの未来はブロック中心ですが、クラシックテーマはまだ生きています。
重要なのは
- 流行ではなく戦略
- 構造設計
- EEAT強化
- AIO対応
です。
