WordPress 7.0 は2025年にリリースされるのではないかという予想もあった中、2025年はWordPress 6.9(2025.12.2リリース)までのリリースになるようです。そんなWordPress7.0の現在の状況をまとめて見ました。
現時点で「確定または公式にアナウンスされていること」
- WordPress の公式ロードマップにおいて、バージョン 7.0 は 「Tentatively 2026(暫定:2026年)」 と記載されている。WordPress.org
- またロードマップには、「新機能の追加はリリースの1ヶ月前に凍結され、その後は品質とパフォーマンスの安定化へ集中する」という方針が示されている。
- 現在、Gutenberg プロジェクト(WordPressのブロック/サイト編集基盤)は「フェーズ3(コラボレーション — Collaboration)段階」にあり、7.0 ではこのフェーズの成果が反映される見込み。
- また「Data Liberation(データの開放)」プロジェクトもロードマップに含まれており、将来的なプラットフォーム移行やデータポータビリティ、レビュー体制の合理化が大きなテーマとなっている。
つまり「7.0 のリリース時期」「新機能追加の凍結タイミング」「Gutenberg フェーズ」「Data Liberation の方向性」は、公式ロードマップで明示されている。
現時点で言われている「予測」「期待されていること」「外部ソースの見解」
公式が具体的な機能内容を明言しているわけではありませんが、Web上では以下のような予測や期待が語られています(あくまで“噂/予測”として)。
- WordPress 7.0 では Gutenberg の大幅強化、特にサイト全体のフルサイト編集(FSE)の改善や、より柔軟なブロック/テンプレート管理の向上。ビジュアルエディットの自由度・直感性のさらなる拡張が期待されている。Elsner Technologies Pty. Ltd.
- また、7.0 を機に セキュリティ、パフォーマンス、モダン PHP への対応強化 など、プラットフォーム基盤の刷新・最適化が入るのでは、という予想。
- 将来的には、AI支援/AI機能の統合、マルチリンガル(多言語サイト)のコア対応、そして 大規模サイト/企業用途向けの拡張 など ―― WordPress を「単なるブログ/EC」から「包括的CMS/プラットフォーム」に進化させる可能性が取りざたされている。McNeece Web Design
- 特に上述の「コラボレーション(共同編集)」機能の実装によって、チームでのコンテンツ制作/管理の効率化、複数人によるリアルタイム編集、ワークフロー管理 のような “WordPress の業務利用” が増えるのでは、という期待もあるようだ。WordPress.org
ただし、これらはあくまで「現時点で公開されているロードマップ+これまでの開発トレンド」から導かれた“予測”であり、公式に「こうなる」と保証されているわけではない。
EC/LP/ブログ運営者にとっての注目ポイント
WordPress 7.0 の可能性を踏まえると、以下のようなメリット・注意点が考えられます:
- ビジュアル編集・サイト構造管理の容易さ向上:FSE/強化された Gutenberg によって、コードやテンプレートに詳しくない人でも、ブロックとビジュアル操作で LP/商品ページ/ブログ構成を自在にデザインしやすくなる可能性。
- 将来的な運営効率の改善:もしコラボレーション機能(共同編集・ワークフロー管理など)が実装されれば、チームでのコンテンツ制作や更新がスムーズになる ―― あなたが今後コンテンツ数を増やすなら大きな利点。
- セキュリティ/パフォーマンスの安定・高速化:プラットフォーム基盤の改善が進めば、EC やアクセス集中サイトでも安定運営しやすくなる可能性が高い。
- 将来の拡張性・柔軟性:たとえば多言語対応、AI支援、企業用途対応など ―― 今後の機能強化を視野に入れておけば、サイトの拡張や新規展開も柔軟。
- ただし互換性リスクも:特に古いテーマやカスタムテンプレート、プラグイン依存の強いサイトでは、アップデートで崩れや不具合が起きる可能性が高い。「テスト環境での検証」や「バックアップ/事前準備」は必須。
注意すべき「不確定性」
- 公式ロードマップは「Tentatively(暫定)」であり、スケジュールや内容は今後変更される可能性あり。
- 予測されている機能(AI統合、多言語コア対応、セキュリティ刷新など)はあくまで“外部の見解”であり、公式アナウンスではない。
- 特にテーマ・プラグインなどの互換性は未知数。既存サイトを安易にアップデートせず、ステージング環境での動作確認+バックアップ体制を整える必要が高い。
- もし「新機能を使ったLPやECサイト構築」を考えるなら、リリース直後ではなく、“安定版 + 各種アドオン/テーマ/プラグインが追随した後” の導入が安全。
結論と今後の動きの“私見”
WordPress 7.0 は、単なるバージョンアップではなく、WordPress を次世代のCMS/コンテンツ管理プラットフォームとして大きく転換する転換点 になり得る―― という印象を強く受けます。特に Gutenberg の進化、コラボレーション機能、データポータビリティ、セキュリティ強化などが本格化すれば、あなたのような EC・LP・ブログを多数運営・管理する立場では、大きな恩恵があります。
ただし、「使い勝手の変化」「互換性の崩れ」「学習コスト」「リスク管理」は避けられないため、慎重かつ戦略的に備えるのが賢明です。
いずれにせよ今後のアップデートやリリースの情報に注意したいですね。
